在宅ハウスクリーニングにお伺いした際に

お客様からクリーニング後に、

今後のお手入れ方法などを聞かれた場合

そのお客様に合ったお手入れ方法などをお話します。

よくご自身でお掃除されるお客様宅で見る光景は…

・レンジフード、フィルターの傷や塗装の剥がれ

・キッチン水栓、シンク周りのキズ

浴室鏡、水栓金具、壁面、ドアまわりの傷

・洗面台、カランのキズ

・トイレのふたの傷など

をよく見ます。

お掃除・お手入れ方法を、一生懸命お伝えしますが、

軽い汚れの場合は素材にキズを付けずに汚れだけ落とせますが、

重度の汚れになると洗剤・道具類の使用方法と危険性、

素材・汚れの見極め、細かい事を言うと、

傷を付けずに汚れだけ落とす道具類使用時の力の入れ具合、etc.

最終的には、誰でも出来るようになると思いますが、

どんな事柄も、身に付けるには経験と時間が少し必要かと思います。

中々プロの業者でも大変な作業になる場合が多々あります。

やはり素材をキズ付けずに、汚れだけ完璧に近く落とすには

信頼のおけるプロの業者さんに依頼する事をお勧めします。

ご自身でお掃除される方は、素材に傷を付けずに綺麗をキープ

し続けるには、ありきたりな答えになりますが、

こまめに水拭き・乾拭き掃除をすることです。

※汚れが浅ければ、水・お湯だけで

(中性洗剤など、洗剤を使わない)汚れは落ちます。

油汚れも料理して跳ねて付いた

温度の高いうちの油汚れは、簡単に拭き取れます。

※アルカリ性洗剤や酸性洗剤を使用する際、

上部からクリーニング(レンジフード・キッチン・浴室壁面など)、

洗剤をスプレーで素材に直接吹きかけてしばらく放置しておくと、

洗剤が下の方へ流れ落ちて垂れ染みなどが残る可能性があります。

特に強い洗剤を使用する際は、

素材にスプレーで直接吹きかけるのではなく、

スポンジに洗剤を付けて下の方から上へと塗り広げて行きましょう。

お掃除の基本は上から下ですが、洗剤は下から上へです。

・ハウスダスト(ほこり、ちり、人やペットの皮脂・毛・フケ、

ダニなどの死骸や糞、植物の花粉・胞子、など)

窓のサッシ枠・ベランダなど、

水を流せない環境の方もいらっしゃるので

なるべく【ハウスダストはドライの状態で勝負!】

※掃除機で吸い取れるだけ吸い取ってから汚れ

(ハウスダスト)を濡らすことが大切。

水拭きだけで積年の汚れが堆積したサッシ枠などを

クリーニングするのはとても大変です。

少しでも簡単に・短時間で済ませるために

予め大きな物は手で取り除き、

掃除機で吸い取れない汚れの塊などは、

使い古しの歯ブラシ・竹串・割り箸などで

削り・擦り落としながら掃除機で吸い取る。

ただ、割り箸などでも力を入れ過ぎると

素材を傷つける場合があるので、

常に確認が必要です。

割り箸や金属製の物を使用する場合は、

ウエスなどで包んで使用か、

常に傷が付くという意識で使用、

力の加減・道具を使うセンスなどが必要。

心情は常に傷が付くかも、

臆病なくらいがちょうどいいです。

ある程度、汚れを除去できたら水拭き・乾拭き

(場合により洗剤を使用)をします。

水・お湯を流せる場合は、水・お湯・洗剤などを使用しながら

残りの汚れの塊をブラシ(使い古しの歯ブラシなど)

・竹串・割り箸などを使い、削り・擦り落としながら

洗浄して行くときれいになります。

・手あか(皮脂)、水垢、湯垢、カルキ、シリカ、

スケール、皮脂、石鹸カスなどの汚れ

ホームセンターなどで浴室用などの

アルカリ洗剤・酸性洗剤を使用する場合

取り扱い説明(使用方法・注意事項など)を

しっかり読んで使用しましょう。

難しいのは、洗剤を塗布して浸透させて置く時間

(洗剤によっては素材の光沢などが失われてしまう)

と道具は何を使うか(素材に傷を付けずに汚れだけ落とすために、

慣れるまで弱い・軟らかい道具から使い始めて、

徐々に強い・硬い道具を使用する)

経験がものを言うのは、

お掃除箇所を乾燥させないと、

キレイになったのか分からない・確認できない汚れ。

擦る・研磨している最中は分からない、

気付かない汚れを洗い流して初めて気付く傷など。

汚れ・浅い傷は、プロの業者さんに依頼すれば

綺麗になると思いますが、

沢山の浅い傷・深い傷などは、

再生しきれない、

もしくは高額な料金が掛かってしまう。

クリーニングの依頼を受けて、

お客様宅にお伺いして一番最初に着目する・気にする所は、

清掃箇所にキズがあるか、

カビ・サビ・腐食箇所があるか、

いつ頃からかなどです。

他にもいろいろな事はありますが、

在宅のハウスクリーニングで仕上がりの良し悪しを決める

最重要事項だと思います。

言い換えれば、傷・カビ・サビ・腐食箇所を作らない

・そのままにしない・一日でも早く手を打つ事が、

綺麗な状態をキープし続けるカギです。

 

・油汚れ

軽い汚れは、中性洗剤のジョイなどや

弱アルカリ性の重曹などでお掃除。

頑固な汚れは、素材を傷めたり、

身体への影響(洗剤が目や口に入る、

レンジフード・換気扇のパーツ類は

鋭利な部分が多く手・指などを切る)、

仕上がりなどを考えると、

一度信頼のおける業者さんにリセット、

洗浄してもらい、後にまめに拭き掃除を行うか、

気にせず思いっきり使用して頂いて

汚れたら・汚れが気になったら

また依頼するかが良いと思います。

※レンジフード・換気扇のフィルターに、

素材がガラス繊維などの不燃性不織布フィルターを使用するのも◎。

・カビの汚れ

浴室・キッチン・窓ガラスのパッキンなどに

生えてしまったカビを除去するためには、

塩素系のカビ取り洗剤を使用する場合の注意点は、

作業される時は換気をしっかり行う

(窓・扉を開ける・換気扇を回す)

保護手袋(ビニール手袋)・保護メガネ・マスクを着用する、

洗剤が付いて変色してもいい様な服を着て作業しましょう。

酸性の洗剤を同時に使用しない・混ぜない

(有毒な塩素ガスが発生する)など

まずは、市販のカビ取り剤を使用する時は、

しっかり使用方法・注意事項などをよく読んでから使用しましょう。

※カビ取り・サビ取りは、時間を置き過ぎると

きれいに除去しきれなくなる場合があるので、

手遅れにならない様に、

他の汚れよりも早めに手を打つ、

手を付けることが重要です。

落ちない・落とせない場合は、ご相談ください。

・焦げつき汚れ

鍋・フライパン・グリル・魚焼き器・五徳などに付いた、

軽い焦げ付き汚れは、重層などを使用しても綺麗になりますが、

頑固な焦げ付き汚れを傷を付けずにキレイに洗浄するには、

少し強いアルカリ性洗剤を使用して、

漬け置きして柔らかく緩んだ汚れを

手で削る作業をします。

プロの業者さんでも少し時間が掛かります。

よく、ピンポイントクリーニングで

ガスコンロまわりの清掃依頼がありますが、

重度・頑固な焦げ付き汚れは、

時間制のピンポイントクリーニングには向いていません。

初めから料金が決まっている、

時間で打ち切りにならない、

きれいになるまで洗浄する、

単品のガスコンロクリーニングか

キッチンクリーニング(作業範囲内にガスコンロが入っています)

の依頼をされた方がお客様は、お得だと思います。

一度、信頼のおける業者さんに洗浄してもらいましたら、

面倒でもガスコンロまわりを使用後、

軽く拭く・拭き取る癖をつけましょう。

改めて別日に掃除をしょうと思うと腰が重いので、

食器など洗い物をする時についでに、キッチン廻り

ガスコンロ廻りをお湯または水を湿らし、

固く絞った雑巾・ウエスなどで

油分・こぼれた煮汁などの汚れ・水分などを拭き取るだけで

きれいな状態をキープ!

※汚れた雑巾を洗うのが嫌なので、

穴の開いてしまった、いらなくなった衣服などでウエスを作り置きか

トイレットぺーパー1ロールをキッチンに用意して

必要な分だけお湯または水で少し湿らして使用したり、

そのままドライの状態で使用したりして拭き掃除をしています。

拭いたトイレットペーパーは、すぐには捨てません!

シンクの側面に付いた汚れを拭いたり、

キッチン壁面に跳ねた油を拭いたり、

水栓まわりに付いた水滴などを拭いたり、

手で触りたくないゴミなどを掴んだり・包んだりなどなど。

まだ使えそうなものを、シンクの隅に常にスタンバイしています。

 

とは言いましても、「疲れていたり」

「ついつい」「あなたはお掃除屋さんだから…」

決め事がストレスになってしまってはいけません。

快適に生活するのも十人十色、

気にせず思いっきり使用して、

汚れたら・汚れが気になったら清掃依頼をして頂くのも

良いのかもしれませんね。

・ヤニの汚れ

ヤニの汚れは落ちますが、染み込んだ汚れ・臭いの問題は難しく、

クロスやエアコン内部(電装部)などに染み込んだ汚れ・臭いは

取れない・消えない場合があります。

対策の一つとして、換気をしっかりする、

換気をしっかりできる所で吸うことが重要です。

尿石汚れ

酸性の洗剤を使用し、

キズが付かないように研磨・削る。

洗剤を使用する時は、必ず

メガネ(ゴーグル)・手袋を着用しましょう。

・サビ・もらい錆の汚れ

ホームセンターなどでさび取り剤がありますので

使用上の注意をよく読んで使用して見ましょう。

※汚れを落とすために擦る道具の素材が布製なのか

ナイロン製なのか金属製なのかなどで

落ち具合(スピード)・仕上がり具合(キズが付く・付かない)

が違います。

時間は掛かっても慣れるまで先ずは、

軟らかい素材の道具から使用して見ましょう。

こまめに傷の付く・付かないを確認しましょう。

※サビ取り・カビ取りは、時間を置き過ぎると

きれいに除去しきれなくなる場合があるので、

手遅れにならない様に、

他の汚れよりも早めに手を打つ、

手を付けることが重要です。

落ちない・落とせない場合は、ご相談ください。